2016年9月7日水曜日

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リオデジャネイロオリンピック

先日、リオデジャネイロオリンピックが閉幕しました。

カヌースラローム競技関係者を一番湧かせたのは、言うまでもなく羽根田卓也選手の歴史的な快挙。

毎日新聞Webサイトより

北京オリンピックの時の女子K-1 竹下百合子選手4位入賞の時もだいぶ湧きましたが、(そして自分もブログに書いていた)やはり、メダリストが出ると喜びも格別です。

特に、自分もこの種目でオリンピックを目指していた時期がある(Webページのプロフィール参照)ので、純粋に凄いと思う気持ち99.5%、あの場に立つのが自分でありたかったという気持ち0.5%の愛憎相半ば的な感情で感慨も人一倍感じているようにも思えます。トップを目指して競技スポーツをしていた人はある程度皆さんそうなのではないかと勝手に類推(邪推!?)していますが、どうなんでしょう?

マイナースポーツのトップ選手の快挙となると、まず話題になるのが本人の人となり、練習環境そして活動資金の話ですが、この辺はあちこちのメディアが放送してくれているので、ここでは敢えて述べません。
しかし、びっくりするくらいインタービュー記事とテレビ出演していますね!
カヌーは一般的な言葉になりましたが、「カヌースラローム」と「カナディアンシングル」、この2つの言葉がこれだけ知られるようになったのは彼の大きな功績です。

次に、競技環境の整備的な話になるのですが、これはこれで大事な話だし、現役選手だったら一番気になる話だろうし、レベルアップのための資本はできる限りしかるべきところから確保して投下していただきたいと思いますが、これは今後5年くらいを見据えてのことで、長く競技を盛り上げていける施策ではないと思っています。
(あ、ちなみに東京オリンピックは何らかの形でカヌースラローム競技に関わりたいと思っています。現時点ではあんまりアクションできていませんが。え?もう遅い?)

競技の継続的な発展、という視点で見た場合の課題だと個人的に思っていることは、以下2点。
・少子化によるそもそもの人口減(何でもそうですが、興味をもつのは人口の何%かだと思っています。そして、その割合はなかなか一定数からは増えない)
・メジャー/マイナー問わず様々なスポーツが存在する中で裾野拡大(カヌーに向いている子にはカヌーをやってほしい!東京都滋賀県での取り組みがニュースになりましたね。)
何日か前に、こんなツイートをしました。

個人的な見解ですが、競技はそのスポーツの愛好家のうち、元気のいい人というか、負けず嫌いな人というか、競争好きな人が本格的にやっていくものだと考えています。
ということは、競技を盛り上げて行こうとすると、レジャーで楽しんできる人を戦略的にとらえて増やして行かないと、裾野というか、競技を始めるかもしれない人の母数が増えないということで・・・(なんせ競技に行く人は確率論なので)。

よって、カヌーをやっている大人がいなければ、カヌーをやる子供はできなくて、その中の才能あるジュニア選手も見つからない。
現在、カヌー競技も他のスポーツのご多分にもれず、競技人口が縮小しています。
今のジュニア選手は元選手の子息がほとんどで、全体の競技人口が減っているということは今後の選手候補も減っているということ。
そうなると、これでは競技人口(特に、トップを取る最低条件の、幼い頃からカヌーに親しんでいる層)は増えそうにない。
うーん、分かりやすい負のスパイラル・・・

このテの話の難しい所は、レジャーから盛り上げよう的な話になると、すぐどこかの企業や団体で、利権を得られる構造(格好よく言えばビジネスモデルだが)を作ろうとしたりするので、規制が増えて急に遊びがつまらなくなったり、カネが吸い上げられる構造が透けて見えたり気持ちが萎えたりして、余計なお世話の逆効果に終わることが多い気がするのですが・・・

いずれにしろ、せっかくの大快挙だったので、関係団体(関係省庁、委員会、連盟などの決裁決定権のある皆さん)には、カヌー競技の未来を、長いスパンでとらえて地に根が生えた状態で発展して行くように必要な施策を打って行ってほしいな、と思っています。

いやー、思いの丈をぶちまけてみたので長文になりました。
ちなみにほとんど印象論の個人的な半妄想?の見解ですが、個人的な考えをぶちまけるための(自己満のための?)ブログなのであしからず。(読み手のことのもっと考えないからアクセス数伸びないんだけどね・・・)

駄文に最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

とにかく、卓也おめでとう!
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