2014年8月17日日曜日

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ナイトパドリング

奥琵琶湖サンセット&サンライズツアーを行ったばかりですが、一昨年ぶりのナイトパドリングも開催しました。

午後8時頃、暗闇の中を漕ぎ出し。琵琶湖北端を目指して出発。
初めはそよそよ風が心地よいと思える程度でしたが、次第に風が強まり、横風で体感4〜5m程度、横波波高1mの大荒れナイトパドリングに。
時折波が崩れ、いきなり横からデッキを洗われる、なかなかスリリングなツアーになりました。

いつもであれば休憩を多めに取って進むのですが、雲が厚く、星も見えない闇夜の琵琶湖をほとんどノンストップで漕行。しかし、単に修羅場的凄惨な現場ではなく、左手前方にマキノ町の花火、右手前方に余呉町の花火を荒れ気味の湖上から観察できる、なかなか乙なナイトパドリングとなりました。

例によって真っ暗なので写真はありません。


より大きな地図で 140809_ナイトパドリング を表示

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カサラノキャンプ

夏の定番講習会、カサラノキャンプを今年も行いました。
元はと言えば、フェザークラフトカサラノ」を乗りこなすためのこの講習会も、すっかり技術講習会として定着してきました。

4度目の夏の講習会も、やっぱりセルフレスキュー(再乗艇)。
ツーリングでは、体勢の立て直しに失敗しても、ロールに失敗してもまだ笑っていられますが、再乗艇に失敗すると命に関わってきます。もちろん、再乗艇が必要になりそうな状況では漕ぎ出さなければ良いのですが、そういう状況になってしまうことはあり得る訳で、備えあれば憂いなしとはまさにこのことです。

今年は曇り空。南風による、波高5〜60cm程度のウネリが入る中での講習となりました。
終日こんな天気でした。
鏡のような水面では余裕で再乗艇ができても、少しでも波があると格段に難易度が上がります。しかし、実際にひっくり返り、再乗艇が必要になるのはこういった状況なので、波があっても風があっても、素早く1度で決められるようになっておく必要があります。
なぜ1度なのか?やり直せばやり直すほど体力を消耗するため、体力を使い切ってしまわないためにもサクッ決められる必要があります。
なぜ素早くなのか?かかならずしも夏に転覆するとは限らないため、早く冷たい水中から脱出して体力を消耗したいようにするためです。

素早く再乗艇するには、コクピットの後ろではなく、コクピットに直接飛び乗れた方が早く完了します。
体力や体格によっては、どうしてもコクピット横で乗れない場合は仕方がありませんが、できる限り再乗艇の一連の動作が素早く終わるように何度も繰り返し練習をしました。
こけては乗り込み、の繰り返し。
適時、毎年のようにリカバリーやロールの練習を挟みつつ、今年も徹底的に再乗艇を練習し、ささっと乗れるまでになれた参加者、課題を持ち帰った参加者それぞれで無事2日間の講習を終えました。

今回、過去3年間の参加者はほとんどおらず、新しいユーザー様がほとんどでのカサラノキャンプになりました。これからも毎年夏はキッチリセルフレスキューの講習をやっていきますので、自分(達)でカヤックの旅に出て行けるようになっていこうとお考えの皆さん、ふるってご参加ください!!

Thanks to Granstream

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奥琵琶湖サンセット&サンライズツアー

数年前から暖めていた企画が、ようやく実現しました。
空と水面の光度が少しづつ上がり、群青になり、白っぽくなり、橙色になって日が昇って行く様子を空も水面も色が変化する水上で単純にじっくり見てみたい、と考えたのがことの発端。
深夜、東に向かって漕ぎ出し、夜明けの瞬間を水上で迎える、と一行で書いてしまえばそれまでのツアーなのですが、さまざまなスキルが要求される、なかなかレベルの高いイベントであるため、機が熟してようやく実現となりました。

場所はGranstreamホームグラウンドの琵琶湖。
太陽ができるだけ正面から昇ってくるようなコース取りを実現するため、前日夕方に少し南下し、東に一直線で進めるコース取りができるように調整します。「方違え」(Wikipedia参照)ではありませんが、なんだか行動としては似ています・・・

午後3時。
通常のツアーであれば、上陸してもおかしくないような時間に集合し、まずは深夜出発地点まで漕いで移動。
途中で日没を迎えます。水面でのマジックアワー。これだけでも満足できそうです。
湖上の日没
夜漕ぎに慣れるためにも、少しづつ暗くなる湖面を漕ぎ進みます。
そして、買い出し&夕食のために街で上陸。
到着感がでていますが、まだ途中です。
ここから先は暗すぎて写真がありません。。。
買い出し&夕食後、闇夜を漕いで仮眠場所へ。

午前2時。暗闇の中、起床、準備、出発。
これから15分もしないうちに漕ぎ出し Photo: S.Ose
地図上で現在地と目的地を確認し、その方角を示すコンパスの角度を確認。しかし、ずっとコンパスを見ている訳にも行かないので、目的地上空の星を(まさしく)目星にしてすすみ、時折コンパスを確認。
東西方向に進むため、星が動いていっても大きく進路がずれていくことはありませんが、東に進むと目印の星がどんどん上空に上がってしまうため、時間によっては時折変更する必要があるかもしれません。
当日は新月で月はなく、少々湿度が高くて霧っぽいものの、星がよく見えたのが幸い。

漕ぎ進むにつれて、だんだんと参加者のシルエットがおぼろげながら見えるようになってきたな〜、と感じてくる時がきたのですが、目が慣れてきたのではなく、空はまだ暗いけれども、日の出の時刻が近づいてきていたためでした。
西の空と東の空を比べると、ほんの少しですが、東の空の方が群青+黒の色合いに。
もちろん、暗すぎて写真は撮れません・・・

自分がいる場所に日が差し込むよりも遥かに速く、空の上の方には日が射し始めます。
上空にある雲や水蒸気に日光があたるせいか、東の空に暖色系の色が混じり始めるまでの間、「大気の高さ」が見えるように感じました。
夜は暗い空に「平面的に」星が並んでいるように見えたのですが、だんだんと「大気圏」に光があたることによって、星がその先にある、それぞれの距離が感じられるような天体に見えました。
思わずパドルを動かす手を止め、大きな口を開けて夜空の終わりかけをしばし見上げてしまいました。
例によって、暗すぎて写真はありません・・・。

写真に撮れるようになるのは、明るい場所にあうように調整されているカメラのせいもありますが、これくらい明るくなってからでした。
もう曙の時間です。
この日は、残念ながら雲が多く、地平線からの日の出は見ることができませんでした。
しかし、雲の層の切れ目から太陽が顔を出した瞬間、涼しかった湖上が急に暑く感じられ、夏の太陽を実感させられました。
日の出。Photo: S. Ose
この日の天候が持ったのはこの時間までで、これから北西方向から暗雲が立ちこめ、冷たい風、不穏な空気に包まれました。
日本海側に前線があったようで、その影響を受けていたようです。
再び雲に隠れる朝日。Photo: S.Ose
 なんとか目的地到着までは天候も持ち、撤収時に少々ぬれた程度ですみました。
その後、最寄り駅付近でモーニングで朝食中、何度も激しい通り雨がすぎていきました。


多分に非日常感にあふれたこのツアー、刻々と変化していく「色」が非常に印象的でした。もちろん、家で徹夜していてもこの色の変化は見られますし、わざわざカヤックに乗らなくても朝日はやってきます。
しかし、「色」の変化、明るくなると急に聞こえだす「音」、太陽が昇ってきて感じた「熱(暑さ)」、太陽で暖められて動いた空気による「風」、こういった自然の変化を直に触れ、感じられるのが、「カヤックに乗っているその瞬間」の楽しみであると再認識させられたツアーでした。

Thanks to Granstream
Granstream Blog: Summary

ここまで来てちと野暮ですが、旅の記録。
初日:移動距離 10.4km、時間 2:56、漕行時の巡航速度4.5〜5km/h 夕日を眺めていた時間も含めての平均速度3.5km/h
日の出: 移動距離 20.3km、時間 4:45、漕行時の巡航速度5〜6km/h 日の出を眺めていた時間も含めての平均速度4.4km/h




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2014年8月15日金曜日

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奥琵琶湖サンセット&サンライズTrip 前哨戦

8月の頭は、Granstreamの「奥琵琶湖サンセット&サンライズTrip」にヘルプスタッフとして参加してきました。
ただ現地集合して参加するのももったいないと思い・・・
久々に自宅から公共交通機関をフル活用&カヤックで集合場所に向かうことにしました。
気軽なソロツアー、久々でした。

最近はボチボチツィートしながら出歩いていますので、こちらでも確認できますが、せっかくなので再まとめしてみます。
今回使用したのはK-Light。
小旅行にはぴったりサイズのカヤックです。






こちらで飛び込み、だらだら涼んでいる写真がこちら。
男の足の写真ですまぬ。
再乗艇が100%できる自信を持っているか否かは、転覆時だけでなく、こういったときにも威力を発揮します。
ただただ四角四面に生真面目にやっている訳ではありません。
ちなみにこのとき、どの岸からも1km離れていて、かつこのまま潜ったりして体が冷えるまでたっぷり水遊びしました。
表面1mくらいまでの深さまでは太陽に暖められてぬるいのですが、その下はひんやり。
だんだんおなかが冷えてきてしまいましたが、猛暑日にはちょうど良いくらいでした。

20.3kmを3時間半ほど、平均6.3〜4km/hで漕行、遊び&休憩込みの実巡航速度5.7km/h。
昼飯前の良い運動になりました。


より大きな地図で 140802_サンライズツアー前哨戦 を表示

そして・・・



と、ツアー開始前の前菜からして大満足でした。
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